ストレス・メンタルヘルス対策の４つの柱

　ストレス対策の計画および実施事項には、４つの活動がある。事業所の現状やニーズを考慮しながら、これら４つがバランスよく実施できるように計画をたてるのがよいと考えます。

１．職場環境のストレス要因の評価と対策

・職場環境、組織、作業方法におけるストレス要因（ストレスの原因）を職場ごとに探し、評価しましょう。このための簡便なツールとして、「仕事のストレス判定図」が開発されています。

・職場環境、組織、作業方法の改善などによって、職場のストレス要因を対策しましょう。

・対策によってストレス要因が改善されたかどうかを評価しましょう。

２．ストレスに関する教育・研修

・管理監督者に対する教育・研修を実施しましょう。

・労働者に対する教育・研修の機会を設けましょう。

・産業保健スタッフに教育・研修の機会を与えましょう。

３．健康診断・健康増進におけるストレス対策

・健康診断などの機会を活用して労働者のストレスを把握する工夫をしましょう。

・ストレスに対する事後指導や保健指導を行ないましょう。

・健康増進活動の中で個人向けのストレス対策を充実しましょう。

４．メンタルへスの相談体制の確立と運用

・労働者が相談しやすい悩みやメンタルヘルスの相談窓口や経路を設けましょう。

・メンタルヘルス相談体制を周知し、その活用のための教育・研修を実施しましょう。管理監督者向けの教育・研修ツールとして、シミュレーションゲームが利用できます。

・外部の専門機関・医療機関との連絡方法を日頃から定めておきましょう。