A あなたは、時間をかけてBさんと話してみましたが、Bさんは仕事がうまく行っていないという考えが頭から離れないようです。それどころか、「会社をやめようかと思い詰めている」、「夜眠れないでいると、自分は死んだ方がいいのではと、つい思ったりする」と言いはじめます。

 

(次の対応)

a.Bさんの仕事がいかに期待されているかを説明し、頑張るよう元気づける(Cへ)

b.体の具合いが悪いようなので近くの内科を受診するよう勧める(Dへ)

c.専門医を受診するよう、Bさんに勧めてみる(Eへ)

d.Bさんの奥さんに電話をして、専門医を受診させるよう相談する(Fへ)

e.10日後に産業医の健康相断を受けさせることとし、それまでこのまま様子を見る(Gへ)

 

(コメント)

 話を聞いてみると、Bさんがかなり深く悩んでいて、自殺についても考えるほどおもいつめていることがわかりました。このように、ご本人の状態は外見だけでは判断できず、ゆっくり話を聞いてみないとわからないことがあります。おかしいな、と思ったら一度は話を聞くという態度を管理監督者の方には身につけてほしいものです。

 このケースでは、ここでようやく精神的な問題を持つ労働者としてBさんに対応する必要があることが認識できました。さて、次の対応について考えてみましょう。